舌の味覚

舌は食べ物を味わうため、味覚を感じる大切な部分ですが、味覚を分からなくなってしまう舌の病気もあります。味覚は塩味(しおみ)、甘味(あまみ)、苦味(にがみ)、酸味(さんみ)、うま味の5要素が基本となりますが、味覚は舌の表面に多く集まる味蕾(みらい)と呼ばれる部分で感じます。舌の表面にある乳頭(にゅうとう)や咽頭でも感じます。

味を感じる物質が味蕾に到達しない、味蕾での知覚異常、中枢への不伝達などひとつでも異常な働きをしてしまうと、舌は味覚を感じなくなり舌の病気といわれる味覚障害になってしまうのです。味覚障害になる起因は種々考えられていて、突発的なものや薬剤性、全身疾患や心因性、口腔疾患や亜鉛欠乏症などが多く関係しているといわれています。味を感じるのが鈍くなったり、何も食べていないのに味がしたり、全く味を感じなくなってしまうなどの症状が見られたらすぐに診察を受けましょう。